2011年3月11日金曜日

手の内

手の内とはよく耳にする言葉だ
しかし一体なんのことだろうか?
押し手・引き手なんていうこともよく聞く

私は押し手・引き手とは片手の中で行われるものだと思っています

右手は押し、左手は引くとなると片手打ちでは納得がいかないからです

ですから親指側で押して小指側で引くことだと思います
とくに小指を引いて締めれば腕の伸筋が働きより伸びやすくなります
逆に人差し指などに力が入れば上腕二頭筋などの屈筋が働き都合はよくないはずなのは明解でしょう

さてここからさらに踏み込んで考察してみる

ずばり手の内とは!

『部位を打ったときに竹刀より伝わる振動を肘まで伝えないように手のひらの中で吸収すること』

だと思います

ですから強く握ってしまえば竹刀は部位の上で反発して何度も部位をたたく感じになります
逆に弱く握れば反動でバンザイをしたような形になったり、竹刀を落としてしまいます

現在カーボン竹刀などはより撓るので振動を吸収するのが難しいと思われ、また初期のカーボンは堅過ぎでダイレクトに振動し、竹刀ではなく腕が振動するのでテニス肘になりやすいとおもいます

2010年4月2日金曜日

剣道の楽しみとして道具がある

防具をいろいろ持ってみたり
竹刀を換えてみたりと楽しみは尽きない

しかし防具を数セット持つとなると高額になり
竹刀もこりだせば一本1万円程度になってします
そんな竹刀だから大事に使いたい
でこんなものはどうだろうか?

竹刀削り 匠(A)

竹刀削り 匠(A)


Aは鞘に入っていてBはビニールのケース

まぁ子供など怪我をしないように削るならこの程度でいいだろう
私はもっといいもの使ってますがまた別の機会にw

2010年1月17日日曜日

乗るということ

乗るとは・・
一般的な解釈はどうだろう?
特に相面など相手より先の当たることでなおかつ上から当たっ
てるって感じだろうか

では私はどう解釈してるか・・
まず技としては一刀流の切り落としが基盤になってます。理合
についても同じです。そしてその切り落としの突きバージョン
というものに迎え突きというのがあります。または乗り突きと
いいます。相手の突きに自分の突きで乗るというものです。

突きに対し、自分の刀を回転させ(刃は右を向き)
上から押さえ込むようにしてなおかつ同時にこちらも前に
でで突きます。で自分の突きは決まり、相手の突きは外れる

これが切り落としなら上から鎬を使って下へ落としながら自分
も前にでて切る。

つまり現代剣道ならば相手の竹刀の上に自分の竹刀がある状態
で『前』により自分がでて技を決めるとういうことが乗ると理
解しています。

ただしこれは単に物理的な現象だけであり、乗るというのはもっと
奥の深いものだと考えています。立ち合いの状態で気持ちが相
手より上であり前である、気で乗っていることこそが大事では
ないでしょうか?


少し難し過ぎるので学生が注意すべき簡単な点を・・

技を出す前に上太刀(うわだち)をとるようにする。ただこれ
だけです。自分の竹刀が相手の竹刀の上にある状態。常にこれ
をキープできれば気持ちも乗っているし、相面でも乗れます。
当然中心もとっている前提ですし、力まないことです。

相小手面なんていうのはわかりやすい乗る技ではないでしょうか。

2009年11月21日土曜日

左腕を伸ばす

よく指導のときに左腕を伸ばせということがある
これもある種の強調的な言い回しだと思う。

実際に左腕を伸ばすことは不可能だからである

右腕と左腕の長さが同じならば右腕を伸ばして左腕を伸ばしたら竹刀は垂直になってします。
これでは面布団は打てない。もし両肘を伸ばしてちゃんと面の部位をとらえることができるとするならば、それは両肩が平行ではないのであろう。左肩が極端に右肩より後ろにある・・または腰が曲がっている。

よって当然左肘は曲がってしかるべきである。

問題は曲がっている角度だ。
外側に曲がっているのは脇があいているし左手の握りも横からの可能性がある。

大事なことは左肘は下方向に曲がっていることである。

そしてこの外側に曲がっている肘を修正すべく指導者は
左腕を伸ばせ!というので本当にまっすぐ伸ばすことと鵜呑みにしないことが肝要である

2009年11月14日土曜日

雑巾絞り

手の内の説明で
『雑巾を絞るように』
と説明する人がいる。しかしこれは本来は『茶巾絞り』である。
現代では茶巾そのものは茶道でも習っていなければなかなかお目にかかれないものである。
だから現代人にわかりやすく雑巾絞りという言い回しをするのだろう。
しかしながら手の内の作用として茶巾と雑巾では雲泥の差がある。
茶巾は薄くて小さい、雑巾はかなり厚みがあり大きい。

茶巾は握るだけで、つまむように、よもやすると引っ張るようにすれば簡単に絞れる。

さて問題はこの現代人風にアレンジした説明をさも本当のように思い込んでしまうことである。
つまり右手と左手それぞれて親指方向へ捻るように打つというものだ。

これはどう考えてもおかしい

わかりやすく説明するなら片手打ちだ

上段からの打ちをちょっと考えてもらえば片手で絞るように打った場合は刃筋はどうだろうか?
もちろん刃筋は立たない。当然諸手であっても右手と左手で逆回転を与えて絞った場合は切れるはずもない。

そもそも手の内は『絞る』ではなく『締める』だ。
締めるのならば茶巾の絞りとの整合性はある

私的になおかついうなら手の内は『勝手に締まるもの』
むしろ打った直後に脱力することのほうが難しく大事だと思う

2009年10月25日日曜日

膝裏・ひかがみ(膕・引屈)は曲がる?伸ばす?

膝裏、つまりヒカガミは曲がっていてもよいのか?
また伸ばさないといけないのか?

結論からいうと普通は張り過ぎず伸ばすもの
ええ、普通は・・です。

では曲がっていても可能なのか?を検証してみたいと思います

物理的に考えるなら重心が底からでていなければありだと思われる。
まぁ良いとはいいきれませんが・・・ピサの斜塔原理です。

人間はまっすぐ立つと頭から重心線が耳後ろ部分、肩、腰、踵と直線になります。
重心は腰がよいと剣道ではいいます。
つまり頭に置かず肩や腰、より低いほう安定する、
極端な話し、重心より上はどんなに崩れても平気となるからです。

松を代表とした枝は曲がっても大丈夫ってことです。

話がそれました先ほどの頭から真下への直線、
実は膝裏部内で一度身体の外へでてませんか?

よってヒカガミが曲がると踵に十分な負荷、エネルギーが蓄えられないからです。
やや上がり気味の踵は打つ直前に下がり
エネルギーを蓄えて足首の『バネ』で前へでます。
だからヒカガミが曲がっていたら踵が落ちません。
特にスピード重視の学生には欠かせない要素です。
ヒカガミを伸ばすことにより足首を十分に使う・・大切です。

五輪の書で武蔵も踵(キビス)を踏むと言っているのはこのことでしょう。

ということは踵に負荷がかかり
尚且つ踵が落ちていて重心が踵より外にでなければ
ヒカガミが曲がるのもありではないでしょうか?

しかしながらヒカガミがまげて力を足首に伝えるには
頭がやや前にあるか、肩が前に入っているかという姿勢になるでしょう。

ただしい姿勢を維持できるのであれば
重心がちゃんと腰にあり、
尚且つ相当『骨盤が前傾』しているのなら曲がったヒカガミも可能と思いますが如何でしょうか?

また骨盤の前傾はヒカガミどうのという問題ではなく重要でしょう

2009年10月22日木曜日

踵を痛める

踏み込むときにつま先が膝より前にある人がいる
これは着地のときに踵から落ちる要素があり
怪我の原因になる
膝の力を十分に抜き踵は膝の真下を維持して足を前にだすようにする。
こうすれば足裏全体で着地するので怪我をしない
大事なことは膝の力を抜くこと
これは上級者になったときに滑落を利用して技を出すときにも欠かせない
意識として足を出すのではなく膝をだすように踏み込みをすればいい